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〜〜第10章〜〜


準備にあわただしいスタッフ

8月12日、リハーサル<1>
11日の夜遅く、ホテルへ帰り着いた私が、ベッドになだれ込む前に、「こ、これだけは…っ!!」と、PCに向かってやったことがあります。
それは何か?

若手お笑い芸人らくてんか弐サマへ、出演願いのメールを出すことでした。
らくてんか弐サマへは、以前にご招待券をお送りさせていただいていたのですが、今回は「出演願い」。
それも、前日の夜に!!
プロの芸人さんに、前日に出演依頼して、その上ノーギャラなんて図々しいことをお願いする…。
はっきり言って難しいだろうな〜〜と思いつつ、メールを出し、ベッドへ潜り込みました。
いや、難しい以前に、今晩中にメールを見てくれるだろうか…?
ちょっぴり不安を抱きつつ、眠りにつきました。

翌朝。
8月12日、日曜日。
決戦の朝でございます。
カーテンを開けて空を見上げると、上天気とは言わないまでも、何とかお天気は持ちそうな気配です。
顔を洗う前に、まず、何はともあれメールチェック!!
MLのメールやスタッフからのメールに混じって、ありました!らくてんか弐のPEACHサマからのお返事が!
そ、その内容は……果たして??
おおお。オーケーだあ〜〜。良かった〜〜。
何でもまだ相方のりゅうじサマには連絡していないけど、絶対出演します!と力強いお返事がいただけて、ありがたや〜〜とPCに向かって手を合わせてしまいました。


常宿の大森のホテルを出たのは、午前11時でした。
必要なモノはあらかたおはぎさんに前もって送っていたため、デジカメ、企画書、秘密の(爆)控え室用の照明2個、広島土産1個、その他ちょこちょこっとしたものだけを持って出かけました。
会場へ着いたのは、ちょうど12時前。
すでにあわただしくスタッフや出演バンドの方々ら関係者が出入りしておりました。
会場の地下へ降りていきますと、どどど〜〜〜〜んと、とんでもなく大きなドラムセットの機材が目に入ります。
遠方からはるばるTーBさんと蘭魔瑠くんの車によって運ばれてきていたのでした。
それを出演バンドの方々やそのスタッフさんたちが、懸命に組み立ててます。
ステージ上だけでなく、客席の方も楽器ケースや機材で足の踏み場もない状態。

邪魔にならないように、隅っこの方に荷物を下ろし、何はともあれ、DIMENSIONの方にご挨拶をしに行きます。
その後、集まったスタッフと、本当に最後の打ち合わせをします。
とりあえず、忘れ物はないみたい。
各バンドさんから預かったアンケート用紙やプログラムなどを配布物を折り込む作業を、さっそく始めてもらいます。
今日、お世話になる看護婦さんもご登場。救急セットやクーラーボックスなどをお渡ししておきます。
おはぎさんに預かってもらっていた荷物の中から、ポスター等を出し、受付の机に貼ってもらいます。
BGMやビデオなどをPAさんにお渡しし、流れを説明します。
もう、皆、自分が何をすべきかをしっかり把握しているので、動きが迅速です。
らくてんか弐サマも、リハーサルの時間には、しっかりと来てくださいました。
初めまして〜!急で無理なお願いにも関わらず、快諾していただいてありがとうございました!
本日は、よろしく〜〜、とご挨拶。
らくてんか弐サマの出番は、2番目のhWdと3番目のTRIBALの間のステージセッティングの時です。
昔のXのビデオを流して、それが終わった時点で、ご登場願おう、ということになりました。
即座に、ネタを考え始めるお2人は、その後のCloud Nineのリハーサルの時もステージを見ることなく、外で打ち合わせをしておりました。

と、12時20分。
急に出入り口がざわつきました。
振り返ると、いつのまにやら、
TAIJIをはじめ、Cloud Nineの皆様がご到着なさってました。
TAIJIの格好は、9月号のロッキンfでも着ていたハーレーダビッドソンの白のジップアップシャツとその下に黒のタンクトップ、黒のパンツという出で立ちでございました。それにアクセサリーをたくさんつけて、黒のサングラス。
一瞬、皆の手が止まりかけましたが、すぐさま準備にいそしみます。
予定時間より30分近く早いご到着に、Cloud Nineの初ステージにかける意気込みを感じました。
リハーサルの順番ですが、本番の順番とは違う、4、2、3、1の番で始めます。
と言うことは、一番最初は、Cloud Nine…。
本番は、1バンド30分なのですが、リハーサルの時は、少し多めにとってました。
しかし、それでも一番最初のCloud Nineの時だけは、もっと多くするんだった。
一番最初だけあって、機材のチェックに時間がかかったんですね〜。
13時ぴったしに始めて45分に終わるはずが、しっかり1時間以上かかってしまいました。
ドラムの音チェック、ギター、ベース、マイク、すべてのチェックをPAさんと細かくしていきます。
このヘンになると、もう知識のない私にはちんぷんかんぷんです


出演バンドの皆は、真剣にリハーサルの様子を眺めています。
また、出演バンドメンバーの中には、自分たちの準備も抱えながら、Cloud Nineのお手伝いに一生懸命の方もいらっしゃいました。
途中で暑くなったのか、TAIJIはいつのまにかタンクトップ姿になってベースを弾いてます。
5年ぶりに見るTAIJIのステージ姿に目を奪われそうになりますが、いよいよ間近にせまった開場に向けて、あわただしく準備します。

音合わせの方、心配してましたが、とりあえず問題もないようで、Cloud Nineのリハーサルは終了。
登場の仕方も打ち合わせ済み。
TAIJIたちは、ペットボトルのお茶を飲みながら、客席後方に降りてきて、次のバンドの準備の様子を眺めてます。
TAIJIの表情はとても明るく、いろいろと質問に来る出演バンドのメンバーにも笑顔で答えてます。
そのまま、TAIJIたちには、リハーサルが終了するまで、出演バンドのリハーサルの演奏を聴いてもらいました。


 


第11章へ続く