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〜〜第9章〜〜



TAIJI's Nightのマスコットガール(笑)美桜ちゃん♪
「いえ〜〜い♪」

 

8月11日、最終打ち合わせ(2)
午後6時…。場所はとある渋谷の貸会議室。
6月10日の第1回打ち合わせの時と同じく711号室で、再びアヤしい面々が集まって、最終打ち合わせをすることになりました。
前回は来られなかった美桜ママさん(美桜ちゃんも一緒♪)やとかげちゃん、文月†弥生さん、T-Bさんたちも今回は参加です。
出演バンドのそれぞれの代表である蘭ちゃんとTETSUさんももちろん参加。しかし、hWdのTADASHIさんは、電車の中で寝過ごしてしまい(爆)、会議には間に合いませんでした。
会議は、THUKASAチャンと流加チャンの進行で進めていくことにしました。

まずは、明日持ってくるモノの確認です。企画書の「準備物リスト」を見ながら、1つ1つ確認していきます。
「チケットは?」
「すでに発送済みで〜〜す!」
「ポスターは?」
「A3ですけど、作りました〜。おはぎさんところにおくってありま〜〜す!」
「オープニングのがなりは?」
「明日、持ってきます!!」
「ハンディカムは?」
「これで〜す!あとで操作方法を説明します!」
「アンケートとペグシルは?」
「明日、バンドさんの分をもらって、すでにあるやつと120枚組み合わせて、ペグシルではさみま〜す!」
「クーラーボックスは?」
「持ってきます〜♪」
「タオル、必要かな?」
「ウチにあまってるのがた〜くさんあるので、かき集めてきます!」
「お客さんを分けるためのロープは?」
「ウチにありました〜。持ってきます!」
「……扇風機、いるかしら?」
「ワタシ、車だから持ってきましょうか?延長コードも」
「お弁当は何個いりますか?いる人は手を挙げて〜〜!」
「はあ〜〜〜〜い!!」
etc.etc……。

忘れていたこと、今日この場で思いついたモノなど、どんどんチェックしていきます。
やはり1人で考えるより、大勢で一度に話し合った方が、次から次へと疑問点が解決して、いいですねえ。
いつのまにやら、皆さんへ配るプログラムまで出来ていて、びっくりしました。
さらにアンケートを集めるための回収箱まで出来ている…。
皆さん、仕事が早い!!
テープに録音するのが間に合わなかった影アナは、当日、その場でとかげちゃんに原稿を読んでもらうことになりました。
あと、なるべくお金をかけないために、家にあるものをなるべく持ってきてもらうことに……。使えるものは何でも使う(笑)。

次に、救急医療の説明に入ります。
簡単な救急セットは準備してありますが、一番心配なのは、「酸欠」で倒れること。
そういう時、どういう風に対応すればよいか?
その疑問に答えるために、利麟さんが、社員クンをモデルにして気道確保などの説明をしてくれました。スタッフ皆、真剣に聞いてます。
酸素ボンベも救急用以外に、ステージにも準備することにしました。

さらに当日のスタッフの持ち場確認もします。
アマチュアバンド出演の時と、最後にシークレットバンドとして登場するCloud Nine演奏の時とは、持ち場が違うのでその確認ですね。
特に、Cloud Nineの登場する時をどうするか?演奏の時、ステージに押し寄せてくる(であろう)お客さんたちを、どう守るか?
なにせ、ステージが低いもんですから、一番前のお客さんが将棋倒しになる恐れがあるんです。
ステージと客席との間には、何の柵もないし…。
このことは、先だってのDimensionとの話し合いの時にも一番心配されていたことでした。
その時、一番強く言われたことは、次のことでした。
「とにかく、お客さんを守る!!」
危険、と判断された段階で、強制的に「音」を止めることなども説明されてました。
しかし、なるべくなら演奏中断なんて事態だけは避けたいですよね。
そうならないためにはどうするか?
ズラ〜〜ッとステージ前にスタッフが並ぶか?でも立ち上がると肝心のお客さんがステージを見られないだろうし、ヘタにスタッフが押さえすぎて、会場の雰囲気を悪くするのも興ざめです。
そのヘンの兼ね合いが難しい……。
それに、今いるスタッフだけで人数は足りるのか?誘導は?
あ〜でもない、こ〜でもない……。議論はつきません。
結局、当日とくにCloud Nineの登場するシーンでは、出演バンド(特にTRIBAL)のスタッフの方々にも警備にご尽力いただくことにしました。
そして、男性スタッフなど力がありそうな人たちには、最前列で「小さくなって」モニターやお客さんを守ってもらうことに…。
女性スタッフももちろん警備に加わります。

…5年ぶりのTAIJIのステージです。
Cloud Nineとしては、初めてのステージになります。
スタッフとは言っても、皆、「Be Free!!」に来てくれているTAIJIのファンであることは変わりありません。
お客さんと同様、彼のステージを見たい!!のは山々ですが、この日ばかりは、ステージを見ることよりも、ステージを成功させることだけを考えます。


1. TAIJI&Cloud Nine、そして出演バンドの皆さんに気持ちよく演奏してもらうこと。
2. お客さんを楽しませ、かつ守っていくこと。
3. DIMENSIONに迷惑をかけないこと。


この3つを成功のための3原則としていつも頭に置き、行動していくことを申し合わせました。
うなづくスタッフの顔は、皆いちように緊張しています。
明日、この顔が笑顔になるか、泣き顔になるか……・
すべては、明日。
集合時間は、午後0時。
場所は、神楽坂DIMENSION。

「頑張るぞぉ〜〜〜!!」
「おおおおおおお!!」

午後9時…。
渋谷の街に、気合いの入ったかけ声が、こだましました。


第10章へ続く