←第10章へ戻る



〜〜第11章〜〜


8月12日、リハーサル<2>

Cloud Nineのリハーサルが終わった時、すでに時刻は14:00を回っておりました。
あわてて次のバンドの準備をいたします。
次なるバンドは、出演順でも2番目になる
HOT WATER DUXIE!!
このバンドは、1996年にアメリカはボストンにて結成されたバンドでして、活動もアメリカと日本と2カ国で盛んに行ってます。
CDもすでに2枚出ていて、
オフィシャルサイトファンサイトまであり、私は、このイベントの話以前に、そのファンサイトに置いてある音源を聴いて、すっかり惚れこんでおりました♪
そのhWdのベーシストTADASHIさんが、今回、「出演したい」とおっしゃってくれて、大喜びした次第です。
そんな彼らですから、TAIJIの前での演奏も、ばっちり決めてくれました。
TADASHIさんのベースは、TAIJIから「お墨付き」をいただけたようです♪

続けて、出演順でも3番目のTRIBALのリハーサルです。
こちらも、すっかり固定ファンがたくさんいるバンドでして、バリバリ都内で活動しております♪
今回は、チケット販売や警備の方でもいろいろとご尽力いただきました。ありがとうございます〜。
TRIBALの出演経緯は、蘭魔瑠くんを通じてですが、やはりTAIJIに心酔しているベーシストのTETSUさんがすごく乗り気で、Cloud Nineのお手伝いとともに、リハーサルでも張り切ってTAIJIの前で演奏してくれました♪
TRIBALの音源は、
こちらで聴けるようになってます。
ファンサイトもありますんで、見ていってください。
TETSUさんは、別名「ろっくんろーらー」さんですね。
このバンドは、ヴィジュアル面でも本番になったらスゴいらしい、と聞いているので、本番が楽しみであります。
なんだかんだやっているうちに、時間的にはいつのまにかタイムスケジュール通りに戻っておりました。
最後に、出演順では一番最初になる
Excellenceのリハーサルです。
このバンドは、今回、主要スタッフ&司会&運転手&その他諸々で大活躍だった蘭魔瑠くんがベーシストのバンドで、このイベントのために特別に編成されました♪
このバンドのボーカルは、TRIBALのベースのTETSUさんなんですね〜。こちらも非常に楽しみ♪
このバンドでは、全曲、TAIJIの在籍していたバンドの曲を演奏する、ってことになってまして、中には「DIMENTIA」時代の曲も入ってました。
前日、オフィスTで、TAIJIに曲目表を見せた時に、この「DIMENTIA」の曲が入っていることに、すごく驚いていましたね。
この曲を演奏した時のTAIJIの反応を見よう、と思っていたのですが、あいにく用事で外に出ていたため、見ることができませんでした。
喜んでたでしょうね〜♪TAIJI。

ようやく、全部のバンドのリハーサルが終わったのは、15時15分。
当初のスケジュールどおりです。
皆さん、ありがとうございました〜。
TAIJIたちは、すべてのバンドのリハーサルを見届けると、いったんDIMENSIONから外へ出ていきました。
次に入るのは、Cloud Nineの出番直前の19:00となります。

リハーサルと平行して、各スタッフは、それぞれの持ち場で大忙しでした。
受付では、ポスターを貼って、お客さんへ配る配布物を揃えて、あとこのイベント終了後の打ち上げに参加する方々から事前に参加費を徴収することになっていたので、その準備などなど。
救護班の方たちには、お客さんで身体が弱い方がいらっしゃるという情報があったので、その介護をお願いしたりしました。
他にも冷たいおしぼりや飲み物などをクーラーボックスに準備して、客席後方に陣取ってもらいます。
お弁当担当の方には、予約していたスタッフのお弁当を受け取りに行ってもらって、手が空いている人からどんどん食べてもらうことになりました。
DIMENSIONの外にはすでにお客さんがちらほらと集まっているようなので、その様子を何度も見に行くスタッフもいます。
カメラ担当とビデオカメラ担当ののスタッフには、リハーサルの段階から、どんどん撮ってもらいました。
楽器担当の方たちは、1バンド終わるたびに、そのステージ転換に大忙しです。
それぞれが、それぞれの担当で一生懸命に働きます。

さて、次なるスケジュールは、と手元の企画書を見ますと、「オープニングリハ(MCあり)」となっていました……。
つ、ついに来た。自分の出番であります…。
その前に、アセびっしょりになっていたタンクトップを、ステージ衣装(笑)に着替えることにしました。
ちょうど楽屋に人がいなかったので、そこをお借りして、ゴソゴソと小さくなって着替えて、蘭魔瑠くんと一緒にステージに立ちます。
う〜〜ん。立ち位置からしてわからない(爆)。マイクはどっち?照明がまぶしくて、合図の文字が見えないっ!!
PAさんにいろいろと説明を受けながら、いよいよ、本番では蘭魔瑠くんに頼るしかないっ!!とすぐ横に立つ蘭魔瑠くんを拝む私でありました…。
しかも、本番では、2階から階段を降りて、お客さんの間をモーゼの十戒のごとく(爆)、2つに分けた真ん中を通ってステージに行くんだもんね〜。ああ、恥ずかしい(笑)。
とにかく、階段で転ばないように気を付けようっと。あと、早口にならないように(←無理だろうけど)。

その後、BGMや映像のスタートのタイミングなども確認して、何とかリハーサルは無事終了いたしました。
その時点で、本当にラストの打ち合わせを外でいたしました。
漏れはない…よね?

あ、そうそう。
このリハーサルの時、らくてんか弐サマたちの姿が見えず、一瞬、焦りました。
どこに行ったんだ〜〜〜っ!と探し回ったら、お店の外の小道で、一生懸命ネタをチェック、小道具を作ったりしておりました。
いやはや、本当に急の出演依頼で申し訳ありませんでした〜。
とりあえず、その小道で、タイムスケジュールを渡し、出番などを再確認しておきました。
このらくてんか弐サマからは、お花までいただいてしまって、すごく恐縮したと同時に、大感激しました!

さて、いよいよあと少しで開場です。
すでに外には、お客さんたちが並んでいるもよう。
リハーサルがすべて終了した時点で、スタッフ総出で客席などの掃除をします。
出演バンドの皆さんも、衣装に着替えたり、メイクをしたり、と準備に余念がありません。
受付もすでに戦場のようです。
影アナをやってくれるとかげちゃんは、2階のPA席へ、蘭魔瑠くんと私も2階へと上っていきます。
いつのまにか、蘭魔瑠くんの衣装も、ネクタイ姿に変わっております。
私は今更ながらに台本を読んで頭に入れよう、と無駄なあがきをします。



16時30分。
「開場しま〜〜〜〜〜す!!」
スタッフの叫び声が響きます。
いよいよ、開場。
続々とお客さんたちが、中へ入ってきます。
見知った顔、初めての顔が、どんどん増えていきます。
どきどきどきどき。
ああ、本当に始まるんだな〜〜。
それまで、ほとんど緊張らしきものなどしていなかった私ですが、ここにきて、ようやく緊張して参りました。
開演時間まで、あと10分。
影アナをとかげちゃんが読み上げます。
「……開演に先立ちまして、注意事項を申し上げます……」
いつのまにか、客席はお客さんでいっぱいになっています。
スタッフも皆、定位置につきました。
BGMが途中、同じ曲のリピートになってて慌てましたが、すぐに修正されました。
あと5分。
4分。
3分。
階段のすぐ下からステージまで、流加ちゃんとTHUKASAちゃんによって、ロープが張られ、客席が2分されました。
皆が、いっせいに後ろを振り向きます。
THUKASAちゃんが何か合図を送ってます。
え?もう出るの?
あ、違った(爆)。
焦っているのが自分でもわかります。
あと2分。
「準備いいですか?」
はい…。たぶん(爆)。
あと1分。
「はい、出て下さい〜〜!!」

17:00ちょうど。
TAIJI's Nightの開演となりました。


第12章へ続く