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 レポート作成:家主

2000年5月4日(ブックファースト渋谷店)編


サイン会の入り口に置かれた看板

 

5月4日(木)晴れ

東京渋谷はまさに「サイン会日和」でございます。
今回のこのサイン会は、徳間書店とブックファースト渋谷店等の主催で、整理券は4月21日にブックファースト渋谷店でこの本を買われた方、先着200名様に手渡されております。
それとは別に、こちらのHPに特別に地方上京組のために25枚ほどオフィスTからいただいておりまして、結局230名ほどがサインをもらうために階段にずら〜〜っと並ぶことになりました。
会場は、地下1階。
階段をどんどん降りていきますと、地下の踊り場の部分にTAIJIがいて、そこでサインをしてもらって、反対側の階段から地上へ出る…という手順になっておりました。
私どもがいただいた整理券は、200名のあとに特別に作られたものだったので、列の一番後ろに並びます。
1階、2階、3階、4階…、ほぼ5階まで列は続いておりました。こんなにいっぱいの人たちにTAIJI、サインできるのかな〜と少々心配になってしまいました。



んで、とりあえず私は何を置いても、今回非常にお世話になったオフィスTのなかじママさんにご挨拶をしようと、受付にお願いしました。
で、入館許可証なるものをいただいて、それを胸につけて、4階の事務所へ向かいます。ガードマンが立つドアをぎぎぎ〜〜〜っと開くと…。
前方右側のソファーに、金髪のTAIJIが座っておりました!
た、た、たいちゃんだあああああ!!
そのすぐそばには、なかじママさんがいらっしゃって、TAIJIは記者のインタビューに答えておりましたの。
これは、スポーツ新聞かな?他にも取材陣がずらっと取り巻いていて、バシャバシャ写真を撮っていて、順番を待っております。
と、なかじママさんと目が合いました。
にこにことこちらへいらっしゃってくださって、早速ご挨拶&お礼を申し上げます。
すると、なかじママさんは、徳間書店さんや某音楽雑誌のY氏に、「HPを作ってくれてるカイコさんですよ」とご紹介してくださいましたの。もう、感激♪
そうこうするうちに、サイン会開始の時間、午後3時が近づいて参ります。
そのまま居残って、地下まで付いていこうかな〜と一瞬思いましたが、あまりにも図々しいので、いったん退散し、皆さんと一緒に階段に並ぶことにいたしました。

…しかし、すごい人だ。
順番待っている間に、この様子の写真を撮ろうと階段をかけずり回りましたが、いったいどこからこんなにTAIJIファンが集まってきたんだ?というぐらいに、人、人、人…。
嬉しくなってしまいました。
言葉も方言が飛び交っているので、本当に全国各地から来ているんだな〜と実感しました。
途中、徳間書店の方かどうかわかりませんが、並んでいる方々にこのサイン会をどうやって知ったのかなどを聞いてまわっておりました。私の後ろにいた、関西から来た一群は、「口コミ」と答えてました。
花束やファンレター、プレゼント抱えた方々、女性だけでなく、男性も多く、年代も幅広かったです。本当に、たくさんのファンがTAIJIを待ってたんだな〜と実感。


そうこうするうちに、TAIJIの休憩が伝えられました。
時計を見ると、当初の終了予定時間である5時までもう少し。んだが、ファンの列はまだ半分も進んでおりません。
TAIJI、大丈夫かな〜?と思いつつ、何回か様子を見に、1階まで降りていきました。
………すごい。入り口付近では、号泣しているファンがたくさんいらっしゃいました。
本当に、
「号泣」なんです。
いったい、地下では何が起きているのだろう?
もちろん、TAIJIに会えた感激で泣いているんでしょうけど、その泣き崩れ方が尋常じゃないので、一般のお客さんやスタッフの方々がびっくりしておりました。

で、待つこと3時間半。
ようやく、1階までたどりつきました。10名ずつ入れているようで、私のちょうど前で10名降りていきました。このあたりは、「Be Free!!」ご一行ですね。
で、彼女らが地下へ降りた時、「すみませ〜〜〜ん!休憩を取らせていただきます!」の声が。
一斉に「え〜〜〜!!」という声が響きましたが、んでも、TAIJIの体調を考えたら、本当にムリは言えません。
これ以前に下から伝わってきた情報によると、本当に1人1人に丁寧にサインをし、話をし、握手をし、さらに写真までオーケーしてくれてるとのことですから。
1階の入り口付近で列の先頭に立った私でしたが、と、あるスーツ姿の男性が近寄ってこられます。
「もしかして、カイコさんですか?」
「はい」
「はじめまして。徳間書店の○○です(…すごく偉い方だった)。このたびは、いろいろと宣伝をありがとうございました」
………お礼を言われてしまった。
どうやら、さっきの聞き取りアンケートで、この本のことを知った一番の理由に、このHPのことをおっしゃってくれた方がすごく多かったそうでして。
今のインターネットの普及率や宣伝効果、情報伝達の速さって、本当にバカに出来ないぐらいになってますものね。
でも、本当にこちらこそ、このたびは本を出版してくれてありがとうございました!!
サイン会まで催していただいて、ファン一同、感謝しております!!
「並ばなくても良かったのに」とも言われましたが、まあそこまで甘えられませんわ。
とにかく、これからも本の宣伝と、再版分の本の配本状態なども教えていただくことなどをお話いたしました。
ついでに、このサイン会の様子の写真を、HPにアップすることの許可もいただきましたので、今こうしてアップしております。
徳間書店さん側も、ファンの熱狂ぶりと号泣ぶりに凄い感銘を受けられたようで、「こんなに凄い人だとは思わなかった。ぜひ、音楽でも頑張ってもらいたい」とおっしゃっておりました。
腰砕け状態のファンを目の前にして、改めてTAIJIの凄さを感じられたようで、とても誇らしかったです。


さて、そうこうするうちに、サイン会が再開されました。
とうとう私たちの列も地下へと降りていきます。
………見えました。TAIJIの頭頂部が(笑)。
パシャッパシャッとフラッシュが光ります。
ほとんど撮影会とも化しているもよう。
でもって、スタッフの方が、ファンがTAIJIにサインをもらって握手している姿をカメラに取ってくれておりました。もちろん、そのファンのカメラで。
そこまでしてもらえるとは思ってなかったです。
今まできゃあきゃあ騒いでいた私たちもいちように緊張して参りました。
皆、目はうるうる状態。
一度、TAIJIが後ろを振り仰いで、私たちに笑顔を見せてくれた時は、ふたたび大騒ぎでしたけどね(笑)。
あと、5人、4人、3人、2人、とだんだんと順番が近づいて参ります。

このあたりで、ファンの号泣の理由が判明してまいりました。
TAIJIの握手ですね。
この握手の仕方が、尋常じゃない。
ファンの差し出した右手を、両手でぎゅーーーーーーっと握りしめるんです(左写真参照)。
それも、じーーーっと視線をファンの顔に当てて。
これは、腰に来ます。はい。はっきり言って、犯罪です(笑)。
いや、それほど強烈ですよ。この握手の仕方は…。

もちろん、サインも丁寧にしてくれます。
本当は、サインはこの自叙伝だけのはずだったのですが、とても優しいTAIJIは、「これにお願いします!」と頼まれたら、何にでもしてくれたみたいで、持参の写真やらベースやら色紙やら服(!)やら、何にでもサインをしてくれておりました。
まあ、これが時間がかかってしまった原因でもあるのですが…。
ファンはもちろん大感激!
ただ、TAIJIが相当疲れただろうな〜と心配になりました。
ちょうど、私の列の時に、スタッフの方が「申し訳ありませんが、本以外のモノにはサインはできません!」と叫んでおりました。
…遅すぎるよ(笑)。

で、とうとう自分の番になりました。
なんて話しかけよう、と心臓ばくばく状態のまま、本を差し出して、サインをしてもらってると、なかじママさんが後ろからつつつ〜〜っとTAIJIのとこへ近づきまして、「ほら、たいちゃん。ホームページを作ってくれてる、カイコさんよ♪」と紹介してくれましたの!!
TAIJIは、サインを書きつつ、「え?カイコさん?」書き終えて、
「カイコさん?」、顔を上げて、視線を合わせて「カイコさん?!」と三連発で名前を呼んでくださいました(爆)!
で、ぐわしっと両手で右手を握りしめられて、「いやあ、イメージと違うなあ」とおっしゃる。
……いったい、どういうイメージだったのだろう?と疑問に思う暇もなく、とどめの一言。
「キレイな人じゃないの♪」
うおおおおおおおおおおお!!!!出た!!女殺し〜〜〜〜〜〜〜!!!(……失礼しまひた)
さすが、TAIJIだ!!!と、思いましたよ(笑)。
で、そのあと、自分が何しゃべったか、まったく記憶にございません。
TAIJI一流のリップサービスと、少しひんやりとした両手の感触、声、顔、すべてに舞い上がり、はるか大気圏外にまで意識はぶっ飛び、そのまま月に軟着陸するまで、私の意識は回復しませんでした(笑)。

気が付けば、いつの間にか、地上に出ておりました。
まだまだ入り口付近には、号泣する人、放心状態の人が多数。
ずっとずっと会いたかったTAIJIと実際にしゃべったんだ、握手してもらったんだ、って現実が、今でも信じられません。
でも、夢じゃない。
「TAIJI」ってサインがある本を見つめるたびに、そう思います。
そして、少しひんやりとした感触の手。
あの手で、名曲が生み出され、すばらしいベースが奏でられるんですね。
サングラスの奥の優しい瞳。柔らかい声。
長年の心労で多少痩せてましたけど、でも、あのオーラだけは、全然衰えておりませんでした。
ふつうの人間とは、何かが違う。
そのパワーは健在でした。

結局、すべてが終わったのが午後7時半過ぎ。
当初の予定より、なんと2時間半も超過して、ファン全員とサイン&握手をして、TAIJIは車で帰っていったのでした。
本当に、お疲れさまでした。

そして、そして、ありがとうございました。
また、明日会えるね♪