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〜〜第4章〜〜

TAIJI、出演決定!!

 

TAIJIの出演の話が出たのは、このイベントの話をオフィスTに伝えてから、10日ほど経った頃でした。
もう6月も終わり、7月に突入する日だったと記憶しております。
とつぜん、なかじママさんからご連絡があったのでした。
「TAIJIが、ファンの皆の前で演奏したがっている」と。
それ以前にも、「ギター1本持って、ステージで弾くってのはどう?」なんてなかじママさんがおっしゃたりしてたものですから、こちらも半分冗談として、「それ、いいですね〜〜♪」と答えてたんです。
来てくれるにしても、まあ2階の関係者席から見て下さればいいな〜なんて思ってて。
しかし、TAIJIは本当にファンの皆の前で演奏したがっていたのでした。
5月のサイン会の時にもファンの皆には会っているのですが、今度は「演奏」を通して、ステージの上でファンの皆に会いたい、と。
それも、まだどこにも発表していない新バンドで…と。

もう、喜びを通り越して、唖然とするばかりでした。
もちろん、すごく嬉しい。嬉しくて踊り出したいぐらいの気分です。
しかし、半面、いわゆる素人集団の主催するイベントでもあり、場所もキャパが100名ちょっとという人数。
イベントまでの日数もあと1ヶ月とちょっとしか残されていない。
タイムスケジュール、その他すべてをやり直さないといけない。
TAIJIが出演することが漏れたら、すでにチケットがソールドアウトしている現在、ライブハウスの周りにファンが集まってすごい騒動になるかもしれない。
それを、どこまで制御できるか。
ライブハウス側は承知してくれるか。
ライブハウスの機材だけでは、プロのTAIJIたちには、とてもじゃないが物足りないだろう。
それらの搬出、輸送などはどうするか。
山のような問題点が噴出してきて、スタッフ専用の掲示板でもスタッフの意見がぶつかりあいました。
また、私の不手際もあって、一部スタッフにご迷惑をかけてしまい、その関係修復でも多少時間がかかってしまいました。

ただ、やっぱりTAIJIが「一番のファンの皆の前で、演奏したい」と言ってくれているのだから、何とかそれに応えたい…。
やれるだけやってみようじゃないか。
「やってやれないことはない。やらずに出来るわけがない」
この名言を、今こそ実行してみよう。
その想いから、スタッフが再び一丸となって、このイベントに取り組むことになったのです。

その時には、まだ
「Cloud Nine」というバンドの名前すらわかっておりませんでした。


 第5章へ続く