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〜〜第2章〜〜

 

プロは、こうも違うのか……。

6月に入り、はま〜さんから届いた第1稿の企画書を見た瞬間、私は思わずうなってしまいました。
某Yという有名な音楽関連の会社で、新人発掘からイベント運営、プロモーションまでなさっているはま〜さんのノウハウを駆使して出来上がったこの企画書は、
「はじめに」から始まって、「実施概要」「実行委員会名簿」「スタッフ体制図」「企画内容」「タイムスケジュール」「準備物リスト」「展示関連」「配布物リスト」「BGM音響」「出場者リスト」「曲目表」「日程表」「スケジュール表」「収支予算表」「進行基本台本」と、イベントに関わるすべての項目で出来上がっておりました。

「……このイベントは、絶対成功する!」

この企画書を見ただけで、私はそう確信しておりました。
雲をつかむような話だったのが、にわかに現実味をおびてきました。
企画書の中には、まだまだ空白部分も多いので、そこをどう埋めていくかを考えていかなければいけませんが、その具体的な内容がわかっただけでも、すごくありがたかったです。

しかし、相変わらず首謀者の自分は、遠く宮崎の地…。
なかなかスタッフや出演バンドと顔が合わせられなくて困っておりました。
と、そういう時に、たまたま家の用事で東京へ1週間近く行くことが急遽決定いたしました。
しかも、帰る1日前の土曜日はフリータイム。
この機会を逃すものか、と、急いでスケジュールを組み、スタッフと会うことにいたしました。
はま〜さんが、渋谷の会議室を取ってくださって、そこで皆さんとお会いすることに…。
そして、6月10日。
この企画が出てから初めて、主要スタッフ、そして出演バンドの代表者の方々とお顔を合わせることができたのです。

午後1時から3時間だったか、4時間だったか…。
渋谷のど真ん中の会議室で、見るからに異様な集団が会議室を陣取って、話し合っている姿はどことなくユーモラスでもありました。
何せ、飛び交っている名前は、「カイコ」だの「蘭魔瑠」だの「おはぎ」だの、ちょっとそのへんにないような名前ばっかりで、年齢もバラバラ、ファッションもバラバラ、職種もバラバラの集団。
それが、「TAIJIのファン」だという共通点で、こうして一同に会し、1つのイベントに向けて力を合わせることになるのですから、ネットの力っていうのは凄いものだ、とつくづく感じました。

会議は、はま〜さんが立ててくれた企画書を元に進行していきます。
次々と役割分担が決まり、出演バンドも新たに1つ増え、私は、チケット作成やチラシ&ポスターなどの作成、HP上での告知、映像作成その他諸々を担当することになりました。
チケットは、メーリングリストを中心に販売することも決定。
その際、観客の人数を何名にするかで多少もめましたが、結局、100名限定。そして金額はドリンク込みの2,300円と決定いたしました。
これは、本当にギリギリの線で、結局、スタッフの皆さんには多大な出費をさせてしまい、本当に申し訳なかったです。
もっと、キャパが大きいところの方が良かったかもしれないけど、なにぶん初めてのイベントで、どれだけの人数が集まるかなどが全然不明でしたので、少々少ないかな?という人数と金額になってしまいました。
ただ、この時点では、まだアマチュアバンドのみの出演でしたので、ライブハウスの相場と見比べると、この金額が妥当だったんです。

この時、最終的にスタッフと出演バンドが決まりました。
スタッフは以下の通り。

カイコ、THUKASA、流加、はま〜、蘭魔瑠、DAINA、

おはぎ、社員、裕巳、美桜ママ、じょー・くーる

mami、文月†弥生 、AYANO、T-B、とかげ

そして、出演バンドは、

Excellence

Vo.Tetsu、Gt.DAISUKE-chan、Gu.NAKA-G
Ds.KAGEKI、Key.KASHO、Ba.RANMARU

Hot Water Duxie

Vo&Gt.MASAMI、Ds.KAZUTO、Ba.TADASHI

TRIBAL

Vo.Yas、Gt.Tomo、Gt.Kenta、Ds.Jun、Ba.Tetsu

そこまで決まった時点で、この会議室から出て、会場のライブハウスに下見に行くことにいたしました。
しかし、約束の時間は午後10時。
まだまだ時間はある、という訳で、一度新宿に出て、軽く食べながら飲むことにいたしました。
それまでは、初顔合わせの方々もいて多少緊張もあったのです。
特に、TRIBALのTETSUさんは、最初に会議室に現れた時、あまりのワイルドさに、皆固まってしまったぐらいで…。
おそるおそる、といった感じで接していたのでした。
ところが、飲み始めたとたん、とっても明るくつきあいやすい方だということが判明♪
Hot Water DuxieのTADASHIさんも、大人しい方だとばかり思っていたのに、途中から豹変し、あっという間にワイルドになってしまわれたりして、とても楽しかったです。
この3バンドの代表者たちがこの日打ち解けあって、その後いろいろとご一緒したりしていたようで、この日顔合わせしておいて良かったな〜と思いました。

DIMESIONへは、皆で参りまして、とりあえず事務所の方へメインスタッフがご挨拶に赴きました。
そこで、企画書を見せて説明し、当日よろしくってことでお願いいたしました。
そのあと、スタッフや出演メンバーたちが入ってきて、会場の下見。
ちょうど、この日のライブが終わったばっかりで片づけの最中でしたが、その様子なども拝見させていただきました。
思ったより会場が狭くて、ステージも狭い。
やはり、100名限定にしておいて正解だったな、と思ってしまいました。

第3章へ続く