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〜〜第14章〜〜

 

8月12日 PM6:40
ずらっと前方に並んだTRIBALのファンの方々の髪の色はそれはそれは華やかでした。
ピンク、赤、紫、金色etc,etc…。
しかし、観客の真ん中をかきわけてステージに進んだTRIBALのメンバーは、もっと華やかでした。
特にヴォーカルのYAS69のヒップハンガーの衣装には、皆、目が釘付け状態。
ギターのTOMOのグリーンヘアとイエローの衣装も強烈でしたわ。
もう一人のギターのKentaもブラウンヘアに前髪だけ赤くて、メイクも綺麗に決まっている♪
ベースのTETSUはTATOOもバッチリ映えるワイルドさで格好良かったです。
ドラムのJunはあいにくと私の位置からは、死角となって見えませんでした。ん〜。残念。
1曲目は彼らのオリジナル曲である
「Do it」
ハイトーンボーカルのハードなナンバーに、のっけから最前列のファンはヘッドバンギングの嵐!!
つかまる柵やイスの背なんかもないため、皆、ステージにあるモニターをがしっとつかんで、頭をブンブン振ってます。う〜〜ん。スゴイ。
彼らを初めて見る人達は、呆然としてました(笑)。


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1曲目が終わったところで、ヴォーカルのYASが一言。
「ドラムのモニターが全然返ってないそうなので、よろしく!」これは、PAさんへの業務連絡でした。
続けて、2曲目の
「BLIND ALLEY」
こちらもオリジナル曲ですね〜。やはり皆さん、ノリまくり。
2曲目が終わったところで、MCが入ります。
次回ライブの紹介のあと、メンバー紹介。
「若い方のギター」と「唯一の妻帯者ギター」という紹介には思わず笑っちゃった(笑)。
「ラスト3曲なので楽しんで下さい」という言葉とともに始まったイントロは……。

おおお。Xの「MISCAST」じゃないですか!!皆、大喜びでした。
私も思わず一緒になってはじけてました。
しかし、今日の私はスタッフだった…。ふと気がつくと7時前。
おお、そろそろTAIJI&Cloud Nineの皆さんが到着する頃じゃないですかっ!
お出迎えせねば……!

ノリにノッているファンの皆様の間を「すみませ〜〜〜ん」とくぐり抜けまして、地上へと出ます。
ほ〜〜〜。なんか中の大音響に耳が慣れてしまったのか、外がやたらと静かに思えます。
もともとこのあたりは、閑静な住宅街だもんで、夜も早いのよね。
進行係のはま〜さんやおはぎさんと一緒にDIMENSIONの前の神楽坂通りを、どっちの方向からやってくるんだっけ?ときょろきょろしておりますと、やがて2台の車がやってきて、DIMENSIONの前で止まりました。
予定通り、
TAIJI&Cloud Nineのご到着です。

簡単に挨拶したあと、ご一行をDIMENSIONの中へと案内いたします。
とある場所から裏口へと入っていくのですが、途中、あとから来たらしいお客さんに見つかってしまいました。
「…………!!!」
TAIJIが突然、目の前に現れたせいか、驚きのあまり声になってませんでした。思わず、「しーーーっ!!」と口止めをお願いします。
で、皆さんが楽屋へと入って行かれるのを確認したあと、私はまたもやステージ脇へと戻っていきます。
会場内は、相変わらずのボルテージの高さで、どうやらTAIJIたちがDIMENSIONに入ったことにまったく気づいていない様子。
すでにTRIBALの演奏も、4曲目の
Xの「STANDING SEX」から最後の曲でオリジナル曲の「LISE II 」に移っていました。
今までよりも速いテンポの曲でした。
どんどん速くなっていく曲に合わせて、最前列のファンの方々の頭のフリもますます激しくヒートアップしていってました。
盛り上がってきたところで、YAS69の「どうもありがと〜!」の声が響き渡り、TRIBALのライブが終わりました。
今回はちゃんと全部聴けなくて残念でした〜。次回はお客さんとして一緒にヘッドバンしたいですね。

この時点で、時刻は19:10を少し回ったところでした。
会場内の空気は、熱気でムンムンしております。
TRIBALの演奏が終わると、すぐにステージに人がわらわらと上がっていきました。
お客さんは、もう撤収かと思ったかもしれませんね。すでに予定のバンドの演奏がすべて終了したわけですから。
ヘタすると、ここで早々と帰ってしまうお客さんが出てくるかもしれないので、客電はまだつけないでくださいとお願いしてます。
そして、すぐにCloud Nineが作ってくれていたBGMを流し始めます。
やがて、パスをつけたスタッフが、数人、ステージの前へとやってきます。
さっきまで演奏していたはずのTRIBALのメンバーのTETSUたちまでもが、新しいステージセッティングを始めています。
何事かを察したお客さんたちがざわめき始めます。
Cloud Nineが登場するまで黙っておこうかと思いましたが、皆さんの目が、「なになに?」って感じでこっちを見てるように思えたものですから、思わずステージに出て行きました。
そして、マイクをつかんで早口で(爆)、こう言いました。

「イベント直前になって急遽、もう1バンドの出演が決定しました。その準備のため、もう少々お待ち下さい」

……皆さんのざわめきは、よけいに大きくなってしまいました。

<15>へ続く