このイベントの話が出たのは、去年のクリスマス…。
家主が東京へ遊びに行き、「Be Free!!」の面々とオフ会をした時が最初でした。
１次会のあと、某メタルバーへ飲みに行き、そこで見たことがないD.T.Rのプロモーションビデオを見てTAIJIのベースシーンに大感激し、早口に拍車がかかると同時に、同席していた蘭魔瑠クンやつねみっひーさん、とかげちゃん、おはぎさんたちとの間で、夢のような話が持ちあがったのです。

「……ねえねえ。『Be Free!!』に来てくれる人の中で、バンドしている人って多いよね？その人たちに出演してもらって、『Be Free!!』でライブイベント開かない？」

もちろん、その時は「いいねえ〜♪やろうか！」と皆口々に言いつつも、実現可能な出来事ではなく、本当に夢のような話だったのです。
何せ、言い出しっぺの家主は、東京から遠く離れた宮崎……。めったに東京へは出てこない。
ライブハウスを借り切って、出演バンドを募って、お客さんからお金を取って、イベントを主催するなんて、まったく未経験であり無知の領域でした。
だからこの話も、酒の席での冗談話で終わりかけておりました。

しかし、2000年に入って、TAIJIの自叙伝刊行の話が具体化し、徳間書店からいよいよ出版。
さらに、サイン会が渋谷とお台場で２日間に渡って行われ、再び「Be Free!!」の面々が一同に会する機会がやってきたのです。
渋谷のサイン会が行われた５月４日の夜、TAIJIに数年ぶりに会えた感動と興奮が冷めやらないまま、４０余名を超えるファンが参加したオフ会の場から場所をカラオケボックスに移し、３０名近い大人数で「Ｘ」の曲を大熱唱していた時、もう一度家主の頭の中で、去年のクリスマスの時に出てきた「Be Free!!」主催のイベントの企画がよみがえってきたのです。

今なら、やれるかもしれない、と。

ずっとずっと待っていたTAIJIが、今、ようやく動き出そうとしている。
「Be Free!!」を通じて知り合えたTAIJIファン同士との交流も盛んになり、顔見知りにもなっている。
メーリングリストもメンバーがすでに１５０名近くになり、情報伝達もスムーズだ。
そして、TAIJIのバースデーである７月１２日も間近である。
これはひとつ、TAIJIのバースデーに合わせて、スペシャルイベントをやってみるか！！

そう思って、再び蘭魔瑠くんやおはぎさん、サイン会で働いてくれたTHUKASAちゃん、流加ちゃんら東京近辺に住む人々に話を持ちかけてみたのでした。
その時点で、すでにTAIJIのバースデーまではあと２ヶ月ちょっとしか残されておりませんでした。